
ここでは薫る花は凛と咲く 第8巻の内容について少しだけ紹介します♪
気になるポイントを紹介しますので是非見ていってください!
あらすじ
二人で会える夏休み最後の日にデートをする約束をした凛太郎と薫子。
一年前には想像もできなかった充実した夏休みを過ごした凛太郎は薫子とのデートと約束していた『ご褒美ケーキ』を渡すために待ち合わせ場所に向かう。
嬉しそうにケーキを受け取る薫子とそれを照れくさそうに見ている凛太郎、そしてそんな二人を偶然通りかかった彼女の弟である和栗洸介(わぐりこうすけ)が発見して、和栗家でご飯を食べないかと提案してきて!?
本巻のテーマ
『すれ違う心、決して変わらない大切な気持ち』
印象に残ったポイント
- 薫子の母、和栗楓子(わぐりふうこ)の言葉
初めての彼女の家で初めて彼女の家族とご飯を食べる。この人生で緊張する瞬間TOP10に入りそうなイベントで、薫子の家族に自分の気持ちを誠実に伝える凛太郎。
拒絶されてしまうかもしれない、がっかりされてしまうかもしれない、自分を客観的に見て、彼女の家族は良い印象を抱かないかもしれない。
それでも、薫子との大切な関係のために、しっかりと向き合う凛太郎とそんな彼に、和栗楓子がかけた言葉が心に残ります。 - 改めて感じる『千鳥と桔梗の壁』
本巻で恐れていたことが遂に起きてしまいます。
凛太郎とデートしていたところを桔梗の友人たちに見られてしまいます。
そこで忘れていた千鳥と桔梗の壁を改めて痛感させられることになります。 - ナチュラルに本質をみる少女、柚原まどか(ゆずはらまどか)の登場
桔梗組から新たなキャラクターが登場します。(過去にも少し登場していますが)
千鳥の生徒である凛太郎とのデートを目撃されてしまった薫子は、保科昂の仲介もあって友人たちと話し合うことになります。
友人たちが千鳥に抱いている印象はやはり良いものではなく、わかりあうことは難しいのだと改めて感じます。
そんな中、友人たちの一人である柚原まどかがその空気にメスを入れてくれるんです。
ナチュラルに客観的に、そして本能的に本質を突いて物事を次の段階に進めていく、でも女子高生らしさも全開で、また魅力的なキャラクター出てきた(笑)っていう感じで最高です。
ストーリーの感想
ご褒美ケーキを渡して、楽しいデートをするはずが気が付いたら彼女の家で、彼女のご家族とご飯を食べることに!?
全く準備していない状態でいきなりこんな状態になったら緊張しすぎてご飯の味なんて絶対にわからないと思いますが、そんな状況の中でも薫子と付き合っていること、自分の事を誠実に彼女の家族に伝える凛太郎が本当に格好良いなと改めて感じさせてくれました。
私だったら緊張したりとかで絶対にこんなこと言えない!絶対に。
しかし、誠実過ぎるがゆえに、自分のことを少し卑下してしまうような場面もあって。
薫子や朔たちと向き合う中で、少しずつだけど確実に成長してきた凛太郎はそれでもまだまだ大人からすれば高校生の子供で、そんな青年の真っすぐな言葉を笑わずに、恥ずかしがらずにしっかりと受け止める楓子の大人としての有様が本当に凄いんです。
『あなたは自分ばかりが知ってもらったような話し方をしているけど あなただって あなた自身を知ってもらう努力をしているじゃない』
楓子が話すこの言葉は以前、凛太郎が薫子に送ったバースデイケーキから始まっています。
凛太郎の顔も名前も性格もどんな外見なのかも全く知らなかったけれど、食べたケーキで幸せな気持ちになった、そしてそれは、ケーキを作ってくれた人が与えてくれた温かな気持ちなのだと伝えてくれます。
言葉だけじゃない、誰かを想って一生懸命に作ったモノにも、その人の人柄が現れるのだと優しく凛太郎に伝える楓子の姿は大人としての貫禄があって本当に格好良いんです。
沢山悩んで沢山泣いて、そして沢山笑いあって少しずつ大人になっていく凛太郎たちと、その道しるべを作ってくれる大人たちの存在もとっても魅力的な作品なんですよ。

交際していることを薫子の家族に伝えられた凛太郎たちは、これからラブラブなカップルライフを過ごしていく、と思われましたがまたしても試練に見舞われることになります。
デートの帰り道、二人でいるところを桔梗の友人たちに目撃されてしまうのです。
それは、二人が出会って友人になった時から存在していた千鳥と桔梗の壁で、少しずつ薄れていたはずのそれが再び目に見える形になって現れるのです。
しかし、二人はもう、二人ではありません。
いつかぶつかるはずだったこの壁に、遂に立ち向かう時が来たのです。
二人のピンチに立ち上がる千鳥組と昂、そして、新たな変数として登場する柚原まどかという少女。
いつか必ずぶつかるとわかっていた壁を目の前にして、それでも大好きな人と一緒にいたい。沢山の思いが交差し始め、わかり合える時がくるのか非常に注目です。

キャラクターについての感想
- 和栗 楓子(わぐり ふうこ)
子供が進む道の先を少しだけ照らしてくれる優しい光、そんな印象を抱いたキャラクターです。
子供たちの事を信じている中で、その不完全さも勿論理解していて、凛太郎の誠実な告白を真っすぐに受け止めてそして優しく補填してくれる姿がとても印象的でした。
こんな親になれたら素敵ですよね! - 柚原 まどか(ゆずはら まどか)
凛太郎と薫子のデートを目撃した友人の一人として登場します。
とても良い意味で桔梗らしくない生徒だなという印象を受けました。
本巻で遂に顕在化した千鳥と桔梗の壁に、独特の感性で踏み込んでいく姿がとっても格好良くて、そして可愛らしいキャラクターです。
筆者の感想
薫る花は凛と咲く第8巻。
毎回なのですが、感情のふり幅が大きすぎて今回も酔ってしまいました。(良い意味で)
高校生たちの青春をメインで描かれている本作ですが、それを見守る大人たちも本当に素晴らしくて最高です。
そして、そして、薫子との距離もだいぶ近づいてきて、とっても良い雰囲気になってきた矢先に降りかかる試練!でも、凛太郎はもう一人じゃない、絶対に乗り切れると信じて見守っていきたいと思います。
第9巻感想はこちら👇
薫る花は凛と咲く 第9巻 感想『千鳥と桔梗』 | 午後の一休み
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