
ここでは薫る花は凛と咲く 第15巻の内容について少しだけ紹介します♪
気になるポイントを紹介しますので是非見ていってください!
あらすじ
沢山の出来事があった高校二年生も終わりに差し掛かるころ、男性にとって一年で一番緊張するイベントであるバレンタインデーが近づいてきた。
そして、世間が浮足立つ中、凛太郎たち学生にとっては進路をきめる大事な時期に。
それぞれなりたいもの、ありたり姿が決まっている人、そうでない人といる中で凛太郎は自分の進路と真剣に向き合うことになる。
一方、以前に昂と約束したT大模試へ向かうことになった朔はそこでかつての友人、飛鷹怜央と再会することになって?
本巻のテーマ
『私が知っている素敵な貴方』
印象に残ったポイント
- チョコマフィンと進路
学生のバレンタインデーって特別感があってとても素敵ですよね。凛太郎(もらう側)も薫子(渡す側)もドキドキに胸を躍らせている感じが学生ならではの初々しさと純粋さを感じさせてくれます。
それと同時に、薫子がくれたチョコマフィンとそれを作るのにとても苦労したと話すその言葉に普段ケーキ作りに精を出す凛太郎は自分にとってのケーキ作りと将来を紐づけて考え始めるようになります。
自分の将来について真剣に考え、悩む姿をリアルに描いているのも本作の魅力の一つですね。 - 朔と昂の関係性の変化
朔と昂が初めて会った時のことを覚えていますか?
まるで水と油のように混ぜるな危険という印象を抱いていた人が大半だったと思います。それにこの二人はとっても不器用(それが可愛いいまである)で、積極的に人のテリトリーに踏み込んでいくタイプの人間ではない、はずでした。
しかし、今の二人は明確に違います。不器用ながらに相手にそっと手を伸ばすことを躊躇しない人間になってきています。
本巻からそれが顕著に現れ始めている印象を受けました。 - 朔が知っている夏沢朔と昂が知っている夏沢朔
以前に凛太郎たちの前で話していた朔の過去の後悔について、本巻でその後悔と向き合うことになります。
中学時代に唯一友人と呼べる存在であった同級生にぶつけてしまった言葉。それが今でも後悔という重しになって朔の心に大きな影を落としていましたが、その友人とT大模試で偶然再会します。
再開後の辛そうな朔をみた昂がとった行動と投げかけた言葉が本当に良くて、しかもそこからの朔の行動にも涙が止まりません(泣)
昂の言葉が頭の中でいつまでも反芻して魂にまで刻まれますよ。
ストーリーの感想
新年を迎え、進路について真剣に悩み始める凛太郎を他所に、学生にとっての重大イベントであるバレンタインデーから15巻は始まります。
薫子から受け取ったチョコマフィンに喜びが隠せない凛太郎は、薫子の浮かない様子に気付きます。
その理由は、チョコマフィンを作るまでの工程にあって、薫子はそれをめちゃくちゃ頑張って作り上げたのですが、お菓子作りはやっぱり大変だと苦労を口にします。
だから、いつも素敵で美味しいケーキを作り上げる凛太郎は凄いと、さりげない賛辞も添えて彼に伝えてくれるんですよね。
でも、この言葉がとても重要で、凛太郎にとって自分の進路を真剣に考えるきっかけになるのです。
高校卒業まで約一年と迫る中で、仲間たちが徐々に自分の進路を見つけていくのを近くでみていた凛太郎は自分にとってやりたいこととは何だろうかと考え始めます。
凛太郎ってケーキ作りに真剣に向き合っているし、パティシエとか良いのでは?と私は考えてしまいますが、彼にとって好きなことと仕事を結び付けるイメージがどうしてもわかないという理由からそこで悩むことになります。
その悩みを担任である塚田先生に相談するのですが、そこで先生から考え方についてのあるヒントを貰います。
そのヒントが、『好きな事を仕事に出来るのは良いことだ』とか『やりたいことをやれば良い』とある程度に道を示してくれるようなものではなく、今この時に自分の将来について沢山の選択肢の前にいる凛太郎が自分で考えて納得できるように『こんな考え方もあるぞ』である点が本当に素敵なんです。
選択肢を狭めない、今の時期だからこそドストライクであると思われるアドバイスをくれるんですよね。
もう一年しかない、ではなくてまだ一年ある、だからしっかり悩んで自分の納得する道を出せるように頑張れと応援してくれている感じが本当に良いです。
塚っちゃん最高です(笑)
こうしてバレンタインデーのチョコマフィンから始まった凛太郎の進路についての悩みは良い方向へと進み始めているような気がしています。
今後どうなるのかめっちゃ気になりますね!

弁護士になるという夢を叶えるための一歩としてT大を目指す昂を見つめる朔の心の中にある気持ちとは。
本巻では、朔と昂の関係性にフォーカスされており二人が大好きな人にとっては非常に魅力的な内容になっています。
もちろん私もその一人で、読み進めていくうちに、ああ、このコンビ本当に良いなぁって思えるようになっている自分に少しだけ驚いていることも事実です。
というのも思い出してください。
今でこそ千鳥組と桔梗組は仲の良いグループになっていますが、最初はどうでしたか?
特に朔と昂なんか最悪の始まりかたでしたよね。。。
ですが巻を追うごとに二人の関係は良いものになっていき、それどころかあれ?これ結構特別な関係になってきてないか?と思っている人も多いかと思います。
ゆっくりと時間をかけて、何回も会う内に朔は昂の良いところを、昂は朔の良いところにどんどん気付いていった結果なんですよね。
そんな二人だからこそ、本巻で再度向き合うことになる朔の後悔と昂の言葉に最大限の魅力が詰まっているのだと感じています。
中学時代に唯一友人と呼べる存在であった飛鷹怜央との再会で、とっさに言葉が出なかった自分自身に失望してしまう朔。
昔から何も変わってない、何も成長していない自分の事を責める朔にいつも優しい昂が喝を入れます。
その言葉は、これまで真剣に自分自身に向き合ってきた朔とそんな彼を尊敬している昂だからこそ出てきた言葉で、怒ったように彼に語り掛ける昂が本当に格好良くてとても魅力的なキャラクターで最高なんですよ。


『・・・あなたが救ってくれた私のことも 私が今まで見てきた夏沢くんのこともなかったことにしないで』
普段あまり感情を爆発させない昂が、朔に対してここまで言うようになったこの変化が今後二人の関係性にどのように影響してくるのか、気になりますよね!?
キャラクターについての感想
- 夏沢 朔(なつさわ さく)
過去の後悔と向き合う中で、自分自身の不甲斐なさに失望してしまいますが、それでも必死にチャレンジする姿が本当に愛おしいと感じました。
貴方は素晴らしい人間だ、そう言ってあげたい! - 保科 昂(ほしな すばる)
最近では天然が可愛い昂さんでしたが本巻は超格好良いです。彼女なりの感情を爆発させた気持ちの伝え方が本当に良くて、大切な友人に怒れる素敵な人になってきているなぁとしみじみ感じています。
筆者の感想
薫る花は凛と咲く第15巻。
凛太郎と薫子の初心初心カップル尊々~と思っていたら、朔と昂の二人もなんだか気になるコンビになってきましたよ!?
その他にも、朔と怜央の関係性とかホラー映画を見に行くことになった薫子のリアクションとか内容てんこ盛りの最高の15巻です。
みなさんもぜひ読んでみてくださいね。
第16巻感想はこちら👇
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