
作者:畑健二郎
ジャンル:恋愛、夫婦、ラブコメ、日常、ギャグ
掲載誌:週刊少年サンデー
発表号:2018年 2月14日~
刊行巻数:33巻(2025/10/25 現在)
あらすじ
自分の名前にコンプレックスを抱く少年、由崎星空(ゆざきなさ)は、その名に負けじと幼少の頃から誰よりも努力し続けてきた結果、勉強も出来て努力もできるハイスペック男子に成長していた。
『N〇SAよりも早く・・・光速になる男です!!』
常に自信に満ち溢れている彼は、高校受験を数日後に控える中、学校からの帰宅途中に運命の少女と出会う。
雪の中にたたずむその姿に一瞬で心を奪われた星空(なさ)は声をかけようと彼女に駆け寄ろうとするが、道路を走行していたトラックの目の前に飛び出してしまい。。。
自分の人生のあっけない終わりに後悔の言葉を呟いていると、聞こえてきたのは『だいじょうぶ』という優しい彼女の言葉で、そのまま気を失い・・・・そうになる自分を奮い立たせて一世一代の告白をする。
星空(なさ)のいきなりの告白に驚いた様子を見せる彼女だったが、次の瞬間発せられる言葉は彼の想像を上回る返事で!?
『私と結婚してくれるなら、付き合ってあげる』
お嫁さんのことが大大大好きな旦那さんと、クールだけれどいつも気持ちを真っすぐ伝えてくれる旦那さんの事が何よりも大切なお嫁さんの、夫婦から始まる超ラブラブコメディー。
おすすめのポイントを三つ紹介!
- 結婚がスタート!?夫婦生活の中で深まっていく愛の物語
本作の特徴は何と言っても、主人公の由崎星空(ゆざきなさ)とヒロインの司(つかさ)が夫婦という立場で物語が始まっていく点です。
恋愛作品の多くは出会いから徐々に交流を重ねて、互いに惹かれ合って結ばれる展開が王道とされていますが(その過程には沢山のドラマがあってこれも最高)、本作はいきなり夫婦になるところからスタートします。
偶然の出会いを経て夫婦なった二人が、日常の些細な出来事を共有しながら一つひとつに幸せを感じ、そして成長していく展開は読者を幸せな気持ちにさせてくれること間違いなしです。 - ミステリアスなお嫁さん、そんな彼女が持つ『ある秘密』が物語の重要なカギに
本作のヒロインであるお嫁さんこと、由崎司(ゆざきつかさ)は、物語の根幹を成すある秘密を抱えています。
いつでもとにかく可愛いお嫁さん。しかし、ふとした時に達観したような表情を浮かべる彼女の瞳に映るものは何なのか?
サブタイトルとして表現されている『FLY ME TO THE MOON』も気になりますよね。 - 各話が短く構成されており、通学通勤の合間の癒しとして読める
本作は各話が短く構成されているかつ、コメディータッチで物語が進行していくため、通学通勤の合間に読むこともおすすめです。(もちろんいつ読んでも面白いです!)
更に、夫婦二人のやりとりが本当に可愛いくて、これから学校だ!とか、仕事だ!という少し憂鬱な気持ちを癒してくれる効果があります。
どんな人におすすめ?
- 一途な愛が大好きな人
- とにかく可愛いヒロインに癒されたい人
- 通常コメディー、時々シリアスな展開が好きな人
★こんな時に読んで欲しい★
私自身も仕事に疲れてプライベートで何も手を付けられていなかった時代に、本作をスマートフォンで少しずつ読んで、心を回復させていました。
誰かを思うこと、優しくすること、笑いかけること、かけてもらうこと、日常の中で深く考えてこなかったそれらを意識するようになったきっかけの作品でもあります。
もしも、今の生活の中で視野が少しだけでも狭まっているかもと思うなら本作を読んでみてください。
イラスト!!
- 出会いは突然に

- 情景やセリフ、モノローグの組み合わせが良い

キャラクター紹介
- 名前:由崎 星空(ゆざき なさ)
- 登場巻:第1巻~
- 立ち位置:本作の主人公
【紹介】
自分の名前にコンプレックスを抱いていた少年。
星空(なさ)という大それた名前に負けぬよう幼少の頃から人一倍努力を重ねてきた。
口癖は『N〇SAよりも早く光速になる男』。
これまで恋愛に関してはあまり興味がなかったが、司に一目惚れしたすぐ後に、告白している。
大好きなものは、お嫁さん。
- 名前:由崎 司(ゆざき つかさ)
- 登場巻:第1巻~
- 立ち位置:本作のヒロイン
【紹介】
ミステリアスな少女。
恋愛に興味がなかった星空が一目惚れしてしまう程の美少女で、トラックに轢かれて重傷を負いながらも想いを伝えてきた星空のことを好きになる。
いつもクールな表情を浮かべているが、その実テレビや映画、アニメが大好きで、好きな事を話すときは様々な表情を見せる。
大好きなものは、旦那さん。
※本作は様々な個性を持った魅力的なキャラクター達が多数登場します。
読んだ感想・レビュー
勉強は出来るけど少しだけ癖のある少年、星空(なさ)とミステリアスでクールな少女、司。二人が出会い、夫婦になってから始まる恋愛ラブコメディー『トニカクカワイイ』。
18歳の旦那さんと16歳のお嫁さんという、とても若々しい夫婦が織りなす、超初心な恋愛模様に悶絶すること間違いなしの作品です。
『トニカクカワイイ』というタイトルは主人公兼旦那さんである本作の主人公、由崎星空(ゆざきなさ)が初めて司(奥さんになる少女)を見た際に心の中に浮かんだ言葉です。
そして、この言葉は二人の恋愛模様を表現する言葉にもなっています。
そう、この夫婦、『トニカクカワイイ』んです。
いきなり夫婦になったその日に、狭い部屋の中でお嫁さんと眠ることになった星空(なさ)の葛藤する姿、お互い同じ苗字になったのことを期に初めて名前を呼び合う時の司の反応。
勿論これは膨大なやりとりの一つに過ぎず、このようなやりとりを重ねて、夫婦として同じ時間を過ごしていく描写が本当に温かくて心地良いんです。

本作は一話毎の構成が比較的短めに描かれているため、二人の夫婦としてのやりとりがマシンガンの如く休みなく私達読者を撃ち抜いていきます。
非常にテンポ良く読み進めることが出来るので、リラックスしたい時や、忙しい時間や集中できない瞬間などに、リフレッシュしたい人へおすすめします。
そして、本作の魅力はこれだけではありません。
もう一つの魅力は、ヒロイン兼お嫁さんである由崎司が抱えている”ある秘密”に関係しています。
物語の根幹を成すそれは、司自身が過ごしてきた過去と、これから旦那さんと過ごしていく未来の対比を巧みに表現することで本作をより一層引き立たせるものになっています。
タイトルの『トニカクカワイイ』が夫婦の幸せな日常を表現しているとするならば、サブタイトルの『FLY ME TO THE MOON』が表現するものは何なのか。
世界で一番大切なお嫁さんが抱えている秘密を知った時、旦那さんは何を思い、どんな言葉を口にするのか。
それまで積み重ねてきた時間と心、そして愛情を引っ提げて星空(なさ)がくだす決断と夫婦として生きていく二人の未来に大注目の作品です。

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