
画像は「ウマ娘 シンデレラグレイ」第1巻より 漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史
作者:漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史 漫画企画構成/伊藤隼之介(原作:Cygames)
ジャンル:青年マンガ、擬人化、競馬、競争、スポーツ
掲載誌:週刊ヤングジャンプ
連載期間:2020/06/11~連載中
刊行巻数:19巻(2025/06/11 現在)
あらすじ
地方に存在するカサマツトレセン学園。
そこで、トレーナーとして働く北原穣(きたはらじょう)は、どこか物足りない日々を送っていた。トップクラスのウマ娘達が鎬を削る”中央”とは違い、華々しさが欠ける地方で長年、”心の奥底から応援したくなるようなスター”を探していた。
そうして、幾年の時を過ごしていた彼の前に、いつも泥だらけで、どこか天然だけれど、走るときは全力で凛とした表情をみせる少女、『オグリキャップ』が現れます。
このスターとそれを待っていたトレーナーの出会いがやがて全ての運命を変えていき。。。
地方から中央へ、そして、いずれ伝説として語り継がれる”灰の怪物”の物語が今始まります。
おすすめのポイントを三つ紹介!
- 史実を基に”ウマ娘”というエッセンスを加えて描かれた独特の世界観
本作は現代日本を舞台とした中に、実在した競走馬を少女に擬人化させた”ウマ娘”という存在を登場させることで、人間の感情や心理描写を上手くレースに織り込んだ作品となっています。 - 青春×スポーツ×感動が上手く調和したストーリー展開
レースシーンの描写が非常に緻密に描かれており、登場人物達の想いに共感しやすいストーリー展開となっています。 - 魅力的で超個性的なキャラクター達
本作には沢山の魅力的で超個性的なキャラクター達が数多く登場します。可愛い、格好良い、共感できる、渋いなどなど魅力は千差万別です。彼らの物語が交差することでこの作品の魅力は何倍にも膨れ上がっています。
どんな人におすすめ?
- 努力や成長の物語が好きな方
- キャラクターの個性やドラマを楽しみたい方
- 競馬やスポーツに興味がある方
イラストが素晴らしい
- 圧倒的な迫力で緊迫感が非常に伝わってきます

画像は「ウマ娘 シンデレラグレイ」第8巻より 漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史
- 迫力だけじゃない、繊細な魅力もあります

画像は「ウマ娘 シンデレラグレイ」第2巻より 漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史
キャラクター紹介
- 名前:オグリキャップ
- 登場巻:第1巻~
- 立ち位置:本作の主人公

漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史
【紹介】
走ることが何よりも大好きな少女。
カサマツトレセン学園に入学して後に自身のトレーナーとなる北原穣(きたはらじょう)に出会う。この出会いをきっかけにレースで勝つことの喜びや悔しさ、時に悲しみといった様々な感情を知っていくことになる。
普段は天然かつ温厚な性格で周りのキャラクター達から突っ込まれることが多いが、レースのこととなるとその闘志を前面に押し出し、共に走るライバルたちを圧倒する。
食べることも大好きで、朝ご飯を沢山食べる理由を友人のベルノライトから訊ねられた際に、昼まで断食しないといけないから、と答えている。
- 名前:北原穣(きたはらじょう)
- 登場巻:第1巻~
- 立ち位置:オグリキャップのトレーナー

漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史
【紹介】
カサマツトレセン学園に所属するトレーナー。
情熱を持てない日々を送っていたが、オグリキャップとの出会いが彼の(彼女の)運命を変えていく。
オグリキャップに走り方の基礎を教えた人物で、彼女からは全幅の信頼を寄せられている。また、穣も常識を超えた速度で成長していく彼女の隣に立ち続けられるよう日々陰で努力している。
- 名前:ベルノライト
- 登場巻:第1巻~
- 立ち位置:オグリキャップの友人
【紹介】
オグリキャップのクラスメイト。
初日から学園に遅刻し、変に目立って敬遠されていたオグリキャップへ最初に声をかけた人物。
オグリキャップに対しては変な子という印象しかなかったが、楽しそうに走る姿や、走り続ける理由を知ってから彼女のサポートをしたいという気持ちが芽生える。
性格は大人しめだが、自分の意見をハッキリと言える強い心の持ち主。作中きっての常識人。
- 名前:フジマサマーチ
- 登場巻:第1巻~
- 立ち位置:オグリキャップのライバル
【紹介】
自他ともに認めるストイックウマ娘
これまでレースで負けたことがなく、カサマツトレセン学園にも特待生として入学している。
自分を脅かす存在を欲しており、オグリキャップとのレースで初めて彼女を間近で感じた時、恐怖にも近い感情が芽生えるがそれと同時に負けたくないと強く意識するようになる。
- 名前:タマモクロス
- 登場巻:第1巻~
- 立ち位置:”中央”のウマ娘
【紹介】
関西弁を話す、”中央”所属のウマ娘
電車を乗り間違えて、偶然立ち寄ったカサマツレース場でオグリキャップの走りを目の当たりにする。
ひょうきんな性格だが、その本質は。。。
読んだ感想・レビュー
単行本10巻まで読んだのですが、ストーリー、画力共に◎です。本作はタイトルからある程度想像できる通り、主人公オグリキャップのシンデレラストーリーが主軸となっています。ただし、過程から結果までが非常に緻密に描かれており、ハラハラ、ワクワク、ドキドキと多種多様な感情の波が交互に押し寄せてきて、気づいたら10巻まで読んでいた感じです。
ストーリーの緻密さに加えて前述していますが絵が本当に凄いです。レース中の『ドン!』と押し寄せてくる迫力と、その中で時折見ることができる繊細さが素晴らしいと思いました。

画像は「ウマ娘 シンデレラグレイ」第8巻より 漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史
登場するキャラクター達それぞれをフォーカスして描かれており、オグリキャップだけでなく、ライバルとして登場するタマモクロスやフジマサマーチ達の成長にも注目です。互いに譲れない想いを胸に、衝突しあうシーンはとても印象に残っています。涙の表情とか本当に凄いです。主人公を応援したいのに、この娘も応援したいよ~といった感じに絶対なります。(確信)
これからどのような展開が待ち受けているのか非常に注目の作品です。
皆さんも是非この世界観に浸ってみてください!