ウマ娘 シンデレラグレイ 第10巻 感想 『一強なんて言わせない!私(達)をみろ!!』

画像は「ウマ娘 シンデレラグレイ」第10巻より 漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史

ここではウマ娘 シンデレラグレイ 第10巻の内容について少しだけ紹介します♪
気になるポイントを紹介しますので是非見ていってください!

第10巻の見所はここ!

・ガラスの天才、感覚の天才、ポジショニングの天才
・役者、揃う
・原点にして最高のライバル

ガラスの天才、感覚の天才、ポジショニングの天才

タマモクロスがターフを去った今、中央はオグリキャップの一強ムードが漂っていました。(本人に自覚無し)
実際、有馬記念での二人の走りに魅せられた者たちならば、そう感じてしまうのは不思議ではないと思います。筆者もそう思います。
しかし!
そんな一強ムードに待ったをかけるウマ娘達がいた!(嬉しそう(笑))

『ガラスの天才』メジロアルダン

オグリキャップとはクラスメイトのメジロ家きってのお嬢様。
その立ち振る舞いや言動から滲み出る気品オーラ、第10巻の表紙を飾っている彼女はしかし、これまで怪我と戦う生活を送ってきました。
地方からやってきた灰被り娘が、その強靭な脚で中央のライバルたちを置き去りにしていく様を近くで見てきた彼女は、何を思い、感じていたのでしょうか。
きっと、普段はお淑やかでおっとりしているお嬢様ですが、その内に秘めているのは全力でターフを駆け抜けたい、勝負に勝ちたいという強い意志を持っているに違いありません。
そんな彼女の想いも本巻でフォーカスされています。
冷静な分析と判断力をもって、オグリキャップを、他のライバルたちを置き去りにしてみせる。もう『ガラスの天才』なんて呼ばせない。
お嬢様だって、時には熱く泥臭くなれるのです!

画像は「ウマ娘 シンデレラグレイ」第10巻より 漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史

『感覚の天才』イナリワン

お嬢様と正反対の走りを見せる彼女は、中央に来てからすぐに頭角を現したウマ娘です。
その闘志と、名刀の如き研ぎ澄まされた感覚で幾多のレースを席巻してきました。
大井にいた頃は、その闘志を前面に出し過ぎて、空回りすることが多かった彼女ですが、制御する術を徐々に身に着け、克服できそうなところまで来ていそうですね。
そんな彼女は本巻のレースで何か特殊な感覚を感じていて?
それは、帝王や稲妻、そして彼女が目標とする怪物も通った道で、果たして彼女はそれを掴んで、最強の名をその手にすることができるのでしょうか。
中央で最強の座を手に入れるのは彼女かそれとも。

画像は「ウマ娘 シンデレラグレイ」第10巻より 漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史

『ポジショニングの天才』スーパークリーク

その才能の片鱗を徐々に見せ始めていた天才が、ここにきて一気に頭角を現し始めます。
おそらく彼女が、怪物と稲妻の対決を一番間近でみて、そして一番絶望したウマ娘だと思います。
最高の結末を迎えた者たちがいる一方、その頂までの道のりが途方もなく遠く、もしかしたら自分は届かないのではないかと思ったウマ娘もいた、有馬記念。
全力で、自分の持っている最大の力で走り続けているのに、全く追いつける気がしなかった二人を前に、彼女がどれほどの絶望と悔しさを味わったか。

絶対に、強くなります。

大粒の涙を流しながら、トレーナーの奈瀬文乃(なせふみの)にそう誓った彼女は、時を経て、大輪の花を咲かせられるほどのウマ娘へと成長します。
自らの長所と先を見据えた抜群のポジショニングでライバルたちを恐怖させる彼女の瞳に、もう涙はありません。

画像は「ウマ娘 シンデレラグレイ」第10巻より 漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史

役者、揃う

最強を証明した少女は、追いかけられる立場になりました。
少女は常に最強を証明し続けなければなりません。
追いかけてくるライバルたちは、皆それぞれの想いや意志を持っていますが、共通して持っているものが存在します。

『勝ちたい』

勝利への飽くなき執念、乾きを満たすために彼女達はオグリキャップとの一戦を迎えます。
舞台は運命の『天皇賞(秋)』。
タマモクロスを目標にし、追いかけ、初めて闘った大舞台で、今度はオグリが目標とされる立場としてライバルたちを迎え撃ちます。
新時代の役者は揃いました。
大一番が始まります。

原点にして最高のライバル

本巻ではフジマサマーチにスポットをあてた短編が掲載されています。(嬉しい⤴)

※時系列的には単行本第4巻収録の第30R付近だそうです。

筆者の大好きなキャラクターの一人であるフジマサマーチにフォーカスしてくれるなんて感謝しかありません。
カサマツ時代のオグリキャップのライバル、フジマサマーチ。
オグリに負けることの悔しさ、目標を与えてくれた最高のライバルであり親友です。
当時の二人のやり取りを思い出すと涙が出てきてしまします(笑)
この短編では、フジマサマーチの成長した姿をみることができます。
本巻までの二人のやりとりを見てきた読者からすれば、この二人最高過ぎてやばい!って絶対になりますよ!
マーチ最高に格好良いです。
是非、読んでみてください。

画像は「ウマ娘 シンデレラグレイ」第10巻より 漫画/久住太陽 脚本/杉浦理史

ちょこっと感想

メジロアルダン、イナリワン、スーパークリーク、フジマサマーチ、登場したウマ娘達皆が主役の第10巻でした。
私が主役だ!!!という強い想いが一人ひとりから伝わってきて、毎度のことながら激熱です。
タマモクロスがターフを去った寂しさも勿論ありますが、新時代は待ってくれません。
最強を証明し続けるために、灰被り娘の旅路はまだまだ続きます。

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