
ここではウマ娘 シンデレラグレイ 第11巻の内容について少しだけ紹介します♪
気になるポイントを紹介しますので是非見ていってください!
あらすじ
『稲妻と怪物』。
最強と謂われた二人の頂上決戦。
やりきった。全てを出し切った。一緒に走れたことが誇りになった。そして何より”楽しかった”。
頂点に手を届かせた二人の栄光の裏で、彼女たちのその走りに憧れ、震え、悔しがる存在たちがいた。
タマモクロスがターフを去り、次は”自分が”と立ち上がる新時代の主役の目標はただ一つ、オグリキャップに勝ち、誰よりも早くゴールへ辿り着くこと。
そんな彼女たちの強い思いが一堂に会する大舞台、天皇賞(秋)が今年もやってくる。
本巻のテーマ
『一人じゃ見つけられない答えも、二人でならきっと見つけられる』
印象に残ったポイント
- ウマ娘たちの抱える思いが一つのレースを通して、様々な伝わり方をしてくる
新時代の主役になるために、実力者が揃い踏みの天皇賞(秋)において、レースを楽しむ者、虎視眈々と勝利を狙う者、万全を期す者、答えを探す者、そして答えを示す者といった沢山の感情が入り乱れた壮絶なレースが描かれています。
そして、注目したいのはレース中に描かれる彼女達の感情で、それはまるで一瞬で過ぎては消えてを繰り返す波の様に一瞬も読者に休む間を与えてくれない程の圧倒的な展開はまさに圧巻の一言です。 - 奈瀬文乃(なせふみの)という人間が抱えていた気持ち
いつもクールであまり感情を表に出さない奈瀬文乃トレーナー。
本巻ではそんな彼女の心の内側、その秘めたる思いが描かれています。
天才として周りから一目置かれる彼女が実は心の中で何を思い、どのような気持ちで毎日を生きてきたのか。
『奈瀬英人の娘』
世間が彼女をそう認識し、彼女自身もその運命を受け入れようとしたときの気持ちと、その時に訪れる新しい出会いに注目です。 - 輪からはみ出した二人が出会い、そして始まった瞬間に鳥肌!!
本巻一番の目玉は、優秀なトレーナーの親を持つ娘と、レースに勝てないウマ娘、誰からも存在を認識されない世界の中で出会った二人が、手を取り合い、お互いを信じることで自身の存在価値を示していく点にあります。
一人では一人前になれなかったけれど、二人では誰よりも速く、強く、走り続けることができた、そんな感覚が押し寄せてきて心がとても揺さぶられるんです。
ストーリーの感想
絶対に負けたくないライバルにして、頂点を争った唯一無二の友であるタマモクロスがターフを去った後もオグリキャップの戦いは続いていきます。
激動の二強時代が終わりを告げた後に待っていたのは、二強の走りに憧れ、悔しがり、時には絶望した者たちの台頭。
今度こそ、最強オグリキャップよりも早くゴールへ辿り着く、そんな決意を胸に秘めて新時代の大一番が始まります。
天皇賞(秋)。
言わずと知れた深い歴史と伝統で形作られたGⅠ最高峰のレースでまた一つ、素晴らしい展開と身震いするような感覚を味わうことになります。
今回のレースは前回戦ったメジロアルダンを始め、ヤエノムテキ、イナリワン、スーパークリークといったタレントが揃い踏みです。
『勝利への渇望』
それぞれが胸の内に必ず持っているその思いを形にするために、約二分という短い時間の中でも圧倒的な情報量と心理戦、そして熱い気持ちが激突します。
感情の波が幾度となく押し寄せて、息つく暇もありません。
しかも、彼女達一人ひとりが勝利を掴むために、最大限の準備をしてこのレースに臨んでおり、もう全員に勝たせてあげたい!って思ってしまうほど展開が激熱なんです。
『勝ちたい、勝ちたい!絶対に勝つ!!』
そんな台詞が伝わってくるようで、このレースどうなっちゃう!?といった感じでページをめくる手が止まりませんでした。
熱い展開の水面下で静かに繰り広げられる心理戦。
勝つために、最後のピースを掴みとろうと必死にもがく者、最高のライバルから受け取ったバトンを手に頂を上り続ける者も。
全てが激突する戦いの果てに最も早くゴールへ辿り着く者は誰なのか。

そして、本巻では天皇賞(秋)にも出場しているスーパークリークと彼女のトレーナーである奈瀬文乃の出会いと今に至るまでの物語が語られています。
いつもクールであまり感情を表に出さない奈瀬文乃ですが、実は優秀なトレーナーとして有名な奈瀬英人を父を持つが故に、いくら優秀な成績をだしても『奈瀬英人の娘』として見られてしまうというコンプレックスを抱えていました。
クールな一面の裏側には、どんなに頑張っても『奈瀬文乃』という一人の人間として認めてもらえないという悔しい気持ちも持ち合わせていたんですね。
”奈瀬さんの娘が言うことなら。”
”奈瀬さんの娘さんが選ぶウマ娘なら。”
やがて、トレーナーになったことさえも後悔してしまいそうになった頃に、一人のウマ娘が彼女に話しかけます。
選抜レースに勝てず、誰からも見向きもされなかった少女が、
『勝ちたい。力を貸して欲しい』
その一心で勇気を出して話しかけます。
輪からはみ出した二人が出会い、そして、その存在を証明していくために二人三脚で走り始めます。
ここから始まり、今回の天皇賞(秋)へと物語が繋がる構成は圧巻の一言です。
一人では絶対に出来なかった、でも、二人ならきっと出来る。
そんな言葉がこの二人を見ていると自然と浮かび上がってきてしまうんです。

キャラクターについての感想
- スーパークリーク
誰よりも優しく、誰よりも自分に厳しい少女というのが、最初に抱いた印象です。
有馬記念、全力を出し続けていたはずなのに、二強の背中を捉えることが出来ず、涙したあの時に誓った言葉。
それを胸に大きく成長した彼女に心から拍手を送りたいです。 - 奈瀬 文乃(なせ ふみの)
いつも冷静で格好良い彼女の新たな一面を本巻では見ることが出来ました。
ずっと心に靄がかかった状態で、それでも必死に努力を続けてきた彼女が、最高のパートナーと出会い、共に成長していく姿に勇気を貰いました。
筆者の感想
ウマ娘 シンデレラグレイ 第11巻。
新時代の大一番ということで、それに相応しい最高のストーリーでした。
相変わらず作画が凄すぎる!!
動いているんじゃないかっていうほどの臨場感と、キャラクターの個性が見事に表現されていて本当に素晴らしいの一言です。
一度頂点に上り詰めたオグリキャップが今後どのような道を辿っていくのか展開が楽しみですね。
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