
ここでは薫る花は凛と咲く 第11巻の内容について少しだけ紹介します♪
気になるポイントを紹介しますので是非見ていってください!
あらすじ
恋人になった薫子を無事に両親へ紹介することが出来た凛太郎。
いつも見守ってくれていた優しい両親、そして自分を変えてくれた大切な恋人。
沢山の大切な人たちの優しさを噛みしめながら凛太郎の時は進んでいく。
忙しなく流れていく時間はあっという間に流れていき、修学旅行という学生最大のイベントを連れてくる。
凛太郎たちの学年はきたるイベントを前に、沢山の生徒が浮足立っていたが、凛太郎一人だけは妙に冷静で。
本巻のテーマ
『好きなことを頑張る理由とその源泉』
印象に残ったポイント
- 修学旅行という学生最大のイベントに対する凛太郎の価値観の変化
凛太郎にとって修学旅行とは、多くの学生が抱いているような楽しみなイベントというわけではなく、友人たちと休日遊びに行く感覚程度の印象しかありません。
それは凛太郎の過去が少なからず関係していると思われますが、沢山の友人たちに囲まれた今の彼にとってはどうでしょうか?
修学旅行がなぜ『特別』なのか、その答えを理解するときに抱く気持ちがとても温かくて印象に残りました。 - 和栗薫子から見た保科昂の変化
恒例となった友人たちによる誕生日会。今回の主役は保科昂で友人たちに囲まれ祝われる中、プレゼントを嬉しそうに眺める彼女の姿は、凛太郎たちと出会った当初から考えると驚くほどの変化です。
そして、そんな親友の姿を誰よりも優しい目で見守る薫子からは『もう大丈夫だね、昂』と聞こえてくるような気がして本当に温かく心地良い演出となってて最高です。 - 颯太郎と凛太郎兄弟の関係性が最高
本巻で遂に登場する凛太郎の兄、紬颯太郎(つむぎそうたろう)。
久しぶりに実家に帰ってきた兄からみた凛太郎の変化、そして弟からみた颯太郎の変化。
兄弟だからこそ通じ合う二人のやりとりと関係性が絶秒で、やっぱり兄弟って良いなと思わせてくれます。
ストーリーの感想
修学旅行、それは高校生活の中で最大のイベントと言っても過言ではないでしょう。
しかし、凛太郎にとってはそうではありません。彼にとって修学旅行とはあくまでも休日友達と遊びに行く感覚と同レベルなのです。
楽しみではあるけれども、そこに特別な意味を見いだせていないんですよね。
凛太郎にとっては、薫子と友達になり、恋人になったこと、昂たちと友達になったこと、翔平たちに自分の思いを伝えられるようになったこと、みんなで遊ぶこと、その全てが特別で、それを短い時間で沢山得たがゆえに『特別』の感覚が曖昧になっていたのかなと感じました。
きっと、この修学旅行は凛太郎にまた沢山の新しい発見と経験をもたらしてくれて、彼の中の『特別』を増やしてくれるでしょう!
そして、本巻で遂に凛太郎の兄である紬颯太郎が登場します。
これまで存在は示唆されていましたが、実際にキャラクターとして登場するのは本巻が初めてですね。
凛太郎の兄だけあって身長が高いですが、優しげな印象を受ける好青年という感じでしょうか。
突然の実家訪問で驚く凛太郎とは別のベクトルで、颯太郎も衝撃を受けることになります。それは凛太郎の変化です。
金髪から黒髪へ、そして何より雰囲気が柔らかくなったこと。そんな弟の変化に驚愕しながらもさらっと受け入れてくれるのが颯太郎の人となりを表しているように感じます。

凛太郎が修学旅行に行ったこと、友人たちと楽しそうにしていること、彼女が出来たこと、黒髪にしたこと、その全てが嬉しくて、大切な弟に沢山のモノをくれた友人たちと、凛太郎が変わるきっかけとなった薫子へ心の中で感謝している時の表情がとても印象的なんです。
それは嬉しさというよりも『安心』といった方が良いかもしれません。
もしくは、これまでの兄としての人生の中でやり遂げられなかったことを、やってのけた薫子たちへの嫉妬心も少しだけ入っているようにも思えます。
それでも、総じて思うこと、それは
『凛太郎はもう、大丈夫』
ということなのでしょう。

一つだけ間違いないのは、颯太郎もまた凛太郎を優しくて真っすぐな青年へ成長させた人間の一人であるということです。
優しい兄がいつも弟のことをよく見ているように、優しい弟もまた、そんな兄の事をよく見ています。
颯太郎が突然、実家にやってきた理由の奥底を凛太郎はしっかりと見ています。
それは幼い時から凛太郎が独りにならないように沢山の遊びに連れ出してくれた兄の、いつも一緒にいてくれた兄のささやかな癖で、それに気づく凛太郎も兄に負けず劣らずの最高の弟なんですよね。
美容師として、日々努力を続ける颯太郎の憧れと理想、そして現実の中で起こりえる社会人特有の悩む姿と、それにどう向き合うのかがとても緻密に描かれています。
颯太郎が美容師を目指した理由は?頑張ることを決めたその源泉が本当に最高なんです。
キャラクターについての感想
- 紬 凛太郎(つむぎ りんたろう)
沢山の特別が徐々に彼にとっての日常に変わってきているのかなと感じました。
誰かにとっては当たり前の事が、凛太郎にとっては特別で、薫子と出会ってからそれが連続していましたがそれが日常に変わってきていることが本当に微笑ましい気持ちにさせてくれます。
これからも、沢山の特別を経験してもっともっと成長していくのだと思うととても楽しみです。 - 紬 颯太郎(つむぎ そうたろう)
最高の兄。
本巻では凛太郎に対する沢山の優しさが描写されており本当に良いお兄ちゃんだなと思いました。
凛太郎にとって颯太郎は自分を真っすぐ成長させてくれた存在であると同時に、大切な家族として守りたいと思う存在なのだと感じさせてくれました。
筆者の感想
薫る花は凛と咲く第11巻。
兄弟って最高ですよね。
颯太郎の凛太郎を想う気持ちが痛いほど伝わってきて、最高の11巻でした。
兄として弟と過ごした大切な時間が報われる形となって本当に良かったです。
本人はただ、大好きな弟と遊びたかっただけだと思いますが。
本巻は他にも薫子のとっても可愛らしい姿が見られたり、昂の嬉しそうな姿が見られたりと内容盛沢山となっております。
皆さんも一緒にこの世界観に浸りましょう!
おすすめマンガ あらすじ紹介 鮮やかな青春彩る学園物語『薫る花は凛と咲く』もあわせてどうぞ👇
おすすめマンガ あらすじ紹介 鮮やかな青春彩る学園物語『薫る花は凛と咲く』 | 午後の一休み
学生恋愛マンガおすすめもあわせてどうぞ👇
【2025年版】🎓青春って、甘酸っぱい!10〜30代に刺さる学生恋愛マンガおすすめ5選 | 午後の一休み