
ここでは薫る花は凛と咲く 第12巻の内容について少しだけ紹介します♪
気になるポイントを紹介しますので是非見ていってください!
あらすじ
凛太郎と薫子が付き合い始めてから季節は巡り、恋人同士で過ごす初めての冬がやってくる。
友人たちと過ごす時間やこれからのイベントに向けてワクワクが止まらない一方、高校生として、必ず向き合わなければいけない進路について、各々が将来の夢を語る中、凛太郎は絢斗の様子に違和感を感じて。
それでも慌ただしい時間はあっという間に過ぎていき、繁忙期で戦場と化す凛太郎の実家兼ケーキ屋をみんなで手伝うことに!?
本巻のテーマ
『境界線を越えて、伝える言葉、伝わる言葉』
印象に残ったポイント
- これからも続く『青く愛おしい後悔』という言葉
本巻では、これまであまり描写されていなかった中学時代の凛太郎の姿と、彼の言葉に背中を押してもらった少女、菜畑皐月(なばたさつき)が登場します。
中学卒業後に別々の道を歩んだ二人の今の姿、そして彼女が語る紬凛太郎という青年と、今だからこそ向き合うことが出来た自分自身にほろ苦くも、優しい思いを感じることができます。
彼女にとっての『青く愛おしい後悔』という言葉の意味を感じてみてください。 - 『進路』について全力で悩む姿が眩しい!
楽しい時間はあっという間に過ぎて往き、高校生全員の目の前に突き付けれらるのは『進路調査票』という名の、行先未記載のチケット。
凛太郎にとってやりたいこととは何か。友人たちは?
各々答えを持つ者、持たざる者、沢山の意見を出し合いそして悩む姿がまさに青春の一ページという感じでとても眩しいんです。 - 凛太郎にとっての絢斗
友人たちで進路の話をしている中、絢斗の様子に違和感を感じていた凛太郎は、偶然、絢斗のスクールバッグにあった警察官試験の過去問集を発見します。
絢斗が本当に目指したい道は、それではないのか?そうだとして何故それを目指さないのか、そんな葛藤の中で奔走する凛太郎の姿が最高に格好良く描かれています。
ストーリーの感想
薫子と付き合い始めてから、初めて迎えるクリスマスシーズン。
薫子と出会い、沢山の仲間に囲まれて、どんどん成長していく凛太郎の姿はもはや第一巻で見ていた彼とは別人の様に感じてしまうかもしれません。
でも、紬凛太郎という人間の本質はおそらく変わっていないのだと思います。
薫子たちはそんな彼の本質を表に出せるように後押ししてくれた存在であって、凛太郎自身は元より素敵な青年だったんですよね。(もちろん薫子たちは気付いていましたが)
そんな彼が、千鳥の友人たちとも出会う前の姿が本巻で少しだけ、ある少女の視点から語られています。
かつて凛太郎と同じクラスだった少女、菜畑皐月(なばたさつき)はクラスメイト達と同じように彼の事を遠目から見ているだけで、積極的に関わろうとはしていませんでした。
しかしひょんなことから二人だけの時は会話する秘密の関係を持つようになります。
そこで凛太郎に抱いていた印象が徐々に変わっていき、強面だけれど優しい青年であることを知っていきますが、クラスメイト達が集う教室の中ではどうしても一歩踏み込んで話しかける勇気を持てずにいました。
凛太郎に惹かれている自分に気付いていますが、どうしてもあと一歩を踏み出すことが出来ないまま、卒業の時を迎えて、少しの後悔を抱えたまま彼と別々の道を歩み始めることに。
凛太郎は優しい人間だと知っていたはずなのに、どうしてもあと一歩踏み込むことが出来なかったこと、彼からかけてもらった少ないけれどとても大きな言葉。
偶然再会した、今の凛太郎を見た時に抱いた気持ちと、過去から今に至る自分を見つめた彼女の決断と青く愛おしい後悔に心が震えました。。。
あと、凛太郎が本当にイケメン過ぎますね(笑)

高校生で一番大きな決断を下す瞬間と聞かれて皆さんは何を思い浮かべますか?
卒業後の進路は間違いなくTOP3に入るものだと思いますが、高校二年生の冬を迎えた凛太郎たちも例に漏れず進路の事でとても悩みます。
そんな中、本巻でフォーカスされるのは皆のお目付け役である、依田絢斗で、それぞれの進路について話し合う中、彼の様子が少しだけおかしいことに凛太郎は気付きます。
特に夢もないから無難に就職を目指すと口にする絢斗を応援しようと決める凛太郎でしたが、偶然、絢斗のスクールバッグにあった警察官試験の過去問集を発見したことで、今の彼を応援することが本当に正しいことなのか悩むことになります。
絢斗が決めたことは応援したいけれど、それが本当に彼のやりたい事なのか。友人の進路に口を挟むことへの葛藤と、後悔しない選択をしてほしいとの思いの間で板挟みになる凛太郎の気持ちがとても伝わってきてこちらまで息切れするような気持になります。
何が正解なのか、きっとありもしない答えを一生探し続けるよりも先に凛太郎は行動を起こします。
いつも周りを冷静に見ていて、みんなを助けてくれる存在である絢斗が抱える悩みと、その気持ちを凛太郎に吐露する描写がとても辛そうで、胸がキュッと締め付けられます。
何より自分自身の進路について真剣に悩み、向き合おうとする彼らが本当に羨ましくて眩しいんですよ。

キャラクターについての感想
- 紬 凛太郎(つむぎ りんたろう)
本巻で中学時代の凛太郎が少しだけ描かれている中で、本質は今と変わらない他人の気持ちに寄り添える優しい人間であることが描かれています。
絢斗の悩みに気付き、一方的な感情じゃない、寄り添った形で彼の背中を押す姿がとても印象的でした。 - 依田 絢斗(よりた あやと)
いつもしっかりしていてみんなのお母さん的存在の彼が見せる、高校生らしさがとても愛おしくて、悩んでいる彼には申し訳ないですが少しだけ安心した気持ちを抱きました。
彼がこれからどんなことを考え、感じながら自分の進路を選んでいくのかとても楽しみです。
筆者の感想
薫る花は凛と咲く第12巻。
恋愛や友情だけではない、学生特有の悩みや葛藤がこれでもかと詰め込まれている本巻。
台詞、心理描写、絵、構成が凄すぎてまるで自分が悩んでいるんじゃないかという程の没入感を与えてくれます。
凛太郎たちがどんな進路を選んで、それに向かってどう頑張っていくのか、今後の展開がとても楽しみですね。
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