
ここでは薫る花は凛と咲く 第13巻の内容について少しだけ紹介します♪
気になるポイントを紹介しますので是非見ていってください!
あらすじ
クリスマスイブに凛太郎家のケーキ屋を手伝うことになった薫子たち。
押し寄せるお客を何とか捌きながら各々奮闘する中、依田絢斗はその様子にショックを受けていた。
将来の進路に悩む中、飲食店希望と友人たちに話す絢斗は、ケーキ屋のスタッフたちの仕事ぶりに自分はこんな風に真剣に仕事と向き合うことは出来ないのではないかと思い悩んでいた。
そして、心に浮かび上がるのは”警察官を目指したいのではないか”という凛太郎の言葉と、かつて憧れていた長兄の後ろ姿で。
夢と現実の間で揺れ動く気持ちに絢斗が出す答えとは。
本巻のテーマ
『心の中にある決して消えない火と最高の仲間』
印象に残ったポイント
- 夢と現実の間で葛藤する絢斗の心情
『依田が目指したいのは警察官なんじゃないかって』、そう凛太郎に言われた時から、素直にそうと言えない理由と、思い出すのはかつて憧れていた兄、依田省吾(よりたしょうご)の背中。
自分の本心とかつて体験した現実の間で悩みながらも、懸命に自分と向き合おうとする絢斗の姿が読んでいて苦しくもあり、応援したくなるんです。 - ずっと心の中にあった、決して消えない火
警察官だった兄に憧れていた少年、絢斗に突き付けられた現実は、とても辛いものであり、悲しいものであったのかもしれません。
それでも、かつて憧れていた人の言葉と、千鳥に入学してから出来た大切な友人たちの存在が絢斗の中にある小さな火に少しずつエネルギーを与えてくれます。
それを認識したときに彼が口にする言葉は必見です。 - ゆっくりと静かに、でも感情に語り掛けてくる”好き”の表現
薫子にとって、凛太郎は恩人であり、憧れであり、大切な恋人です。
本巻では、”好き”を何かに包むことなく真っすぐに表現する彼女の、心の内の”それ”をゆっくりと静かに表現されています。
温かい言葉で優しく紡がれる二人の恋物語は必見です。
ストーリーの感想
将来の進路について、警察官を目指すことが怖いと凛太郎にこぼした絢斗。
『依田が目指したいのは警察官なんじゃないかって』、そう凛太郎に言われた時から、絢斗の中でずっと秘めていた火が少しだけ揺れ始めました。
将来と向き合うことの難しさ、真剣に考えれば考えるほど現実も一緒に付いてきて一歩踏み出す勇気が消えてしまう。
考えては身を引いて、それをひたすらに繰り返す。
そうしている内に、自分には必死になれるものなんてないのでは?と考えてしまいます。
その考えの根底にあるものは、かつて憧れていた警察官の兄、依田省吾(よりたしょうご)の姿で、彼がぶつかってしまった現実を知る絢斗はどうしても恐怖心を拭えずにいました。
兄が現実を受け止めきれず、警察官という職を辞めてしまったことは、幼い絢斗にとってはとてもショックな出来事で、憧れの人が涙を流しながら想いを吐露する姿は本当に辛いものであったのは間違いないと思います。
絢斗をがっかりさせちゃったかなぁ、というお兄ちゃんの台詞が辛すぎて心抉られます(泣)
ずっと尊敬していた兄でも、諦めてしまったその夢を、自分に務まる未来を想像できず、現実という恐怖心だけが先行してしまいます。
でも、頭では出来ないと自分に言い聞かせていても、困っている人がいれば、心と体が勝手に動いてしまう。
クリスマスケーキを買ってくれた男の子が、兄が知らない人たちに囲まれているから助けて欲しいと頼んできても、一瞬も迷わず動いてしまう、それが依田絢斗という人間の本質なんです。
いくら現実を突きつけられても、兄の辛そうな姿を思い出しても、困っている人がいるなら助けたいと考えて行動してしまう時点で、きっと答えは出ていたのかもしれません。
将来の事なんて誰にもわからないですが、必死に悩み抜いて決めた絢斗の決断を凛太郎たちが静かに聞いてくれるシーンも最高なんですよ。

そして、怒涛のクリスマスイブを越えた凛太郎と薫子は念願のクリスマスデートに出かけます。
みんな待ってた最高のカップルの甘々タイム。
まだ恥ずかしさが残る中、可愛いを言葉にして伝える凛太郎の姿がとても可愛らしいです。
そんな凛太郎とは真逆で、いつも自分の想いを真っすぐ言葉にする薫子はいつも通り直球で凛太郎を赤面させてくれます。
カップルになってからますますこの二人が可愛すぎてヤバイです(笑)

出会ってから、時間をかけて少しずつ言葉を紡いで、ゆっくりと距離を縮めてきた凛太郎と薫子。
想いの深さは際限なく続いていき、お互いを知れば知るほど、もっともっと知りたいと貪欲に思うようになるのは必然ですよね。
本巻では、彼らの好きに対する想いの綴り方が本当に良いんですよ!
人の欲望には際限が無いとよく聞きますが”好き”にも際限が無いことを教えてくれますよ。

キャラクターについての感想
- 依田 絢斗(よりた あやと)
夢と現実の間で悩みながらも必死に自分なりの答えを探す姿が、本当に格好良くて、いつも凛太郎たちを優しく見守っている冷静な彼とは違う一面が見られてよかったと思います。 - 和栗 薫子(わぐり かおるこ)
自分の想いをど真ん中ストレートで投げ込んでくる姿が相変わらず可愛らしくて最高です。
凛太郎の事が大大大好きな感じがこれでもかと表現されている一方で、その想いが溢れ出る瞬間がとてもエモく表現されていて最高でした。
筆者の感想
薫る花は凛と咲く第13巻。
将来の進路について、夢と現実の間で目を逸らさずに向き合った絢斗が本当に格好良かったです。
私は高校時代の進路はやりたいことがないから何となく大学行く!というタイプの人間でしたから、本巻を読んで絢斗凄いなと感じました。
もちろん、私が選んだ進路も決して間違いではなくて、それは人の数だけ存在する自由なものだと思います。
違う選択をしていたからこそ、私の目には絢斗の姿が眩しく見えました!
そして、凛太郎と薫子の甘々カップルタイムが最高の癒しであると同時に、こちらも素敵な恋をしているなって少しだけ羨ましい気持ちになりました(笑)
”好き”の底は存在するのかしないのか、これからの二人がとても楽しみです。
第14巻感想はこちら👇
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