おすすめマンガ あらすじ紹介 沢山の出会いと交流を描いたひきこもごもストーリー『綺麗にしてもらえますか。』

画像は「綺麗にしてもらえますか。」第1巻より 作者/はっとりみつる

作者:はっとりみつる
ジャンル:日常、ハートフル
掲載誌:ヤングガンガン
連載号:2017年 20号 ~ 2023年 12号
刊行巻数:全10巻(完結済み)

あらすじ

舞台は有名温泉地、熱海。
温泉が大好きな地元民と観光客で活気あふれる街の一角でキンメクリーニングを営む金目綿花奈(きんめわかな)は衣類が綺麗になっていく感覚、お客さんの笑顔、そしていつも助けてくれる地元の仲間たちに囲まれて充実した日々を送っていた。
困っている人がいれば助けずにはいられない、『金目にお任せ下さい』の言葉と共に今日も頑張るぞクリーニングライフ。
明るく元気で働き者、そして何より温泉が大好きな彼女が沢山の人たちと出会い、そして交流していくひきこもごもストーリー。

おすすめのポイントを三つ紹介!

  • 金目綿花奈(きんめわかな)という明るく元気だけどちょっぴりミステリアスな主人公が魅力的
    本作の主人公である金目綿花奈(きんめわかな)は明るく元気で前向きな性格の人間で、地元の人たちからも愛される魅力的なキャラクターです。
    そんな彼女は二年より前の記憶がありません。
    家族がいたのか、どこに住んでいたのか、記憶の殆どをクリーニングしてしまったと表現する彼女の唯一忘れなかったクリーニング屋という職を手に優しい人たちに囲まれつつ笑顔で過ごしていく姿がとっても魅力的なんです。
  • 沢山の出会いと交流をほのぼのタッチで紡ぐストーリー
    本作は基本的に主人公の金目綿花奈を中心に地元の人たちとの交流を描いた日常系作品となっています。
    一話完結を基本としつつ、ゆったりと流れる時間の中で出会いと交流を繰り返していくストーリーがホカホカ温かくて、リラックスしたいときに読むことをお勧めしたい作品になっています。
  • クリーニングを軸に置いた斬新な設定
    クリーニング屋を経営している主人公という、これまでにあまり見られなかった設定が斬新で、設定だけでなくしっかりとクリーニング手法について語られている点もとても素晴らしいと感じる作品になっています。
    普段何気なく衣類を預けて、その仕上がりに凄いなぁと常々思っている人も多いと思いますが(私も思ってました)本作ではその辺についてもしっかりとフォーカスされています。

どんな人におすすめ?

  • 一話完結系が好きな人
  • 金目さんに癒されたい人
  • ほのぼの日常系を読んで心をリフレッシュしたい人

イラスト!!

  • 躍動感あふれる素敵なタッチ
画像は「綺麗にしてもらえますか。」第1巻より 作者/はっとりみつる
  • 花火を見上げる構図が素晴らしい
画像は「綺麗にしてもらえますか。」第2巻より 作者/はっとりみつる

キャラクター紹介

  • 名前:金目 綿花奈(きんめ わかな)
  • 登場巻:第1巻~
  • 立ち位置:本作の主人公

【紹介】
日本有数の温泉地にして観光地の熱海にクリーニング店を構える店主。
明るく元気で常に前向きな性格の持ち主で、クリーニングについて語るときは我を忘れてしまうほど愛している。
地元密着型を主としており、経営からクリーニングの実作業、集配等を全て一人で行っている凄腕の持ち主でもある。
二年より前の記憶がなく、それでも唯一忘れなかったクリーニングスキルとそんな自分を優しく受け入れてくれた地元の人たちを大切に思っている。

  • 名前:石持 毬祥(いしもち きゅうしょう)
  • 登場巻:第1巻~
  • 立ち位置:旅館いしもちの息子

【紹介】
旅館いしもちを経営する両親を持つ高校生。
いつもクールで愛想が無いと思われがちだが、元気がない綿花奈を不器用ながら元気づけようとしたりと実はとても優しい青年である。
綿花奈の近すぎる距離感に年相応に反応する反面、その距離感を図りかねている。

読んだ感想・レビュー

熱海でクリーニング屋を営む店主が主人公の作品と聞いて、『え?クリーニングってあのクリーニングだよね?そんなに話が広がるのかな?』とか『マンガとして難しそう?』とかいろいろ考えてしまうかもしれませんが、結論、めちゃくちゃ面白いです。
派手な戦闘シーンがあるわけでも後半にアッといわせるような伏線回収があるわけでも読者に問いかけるようなミステリー要素があるわけではありませんが、日常を極限まで温かく、そして優しく描いた作品になります。
クリーニングについて主人公である金目綿花奈から読者向けに説明するシーンや一口メモとしてわかりやすくまとめてあるのも嬉しい点ですね。
普段何気なく衣類を預けて、仕上がりに『すげぇ・・・』という感想しか抱いてこなかった私ですが、その仕上がりに至るまでの過程の一端を知れてラッキーと思う反面、これから受け取る際には少し違った気持ちを抱きそうです(笑)
そんな気持ちを抱かせてくれるきっかけをくれた素敵な主人公の綿花奈がクリーニング屋という職業を通して沢山の人たちと出会い、交流していくことが軸となっている本作ですが、一話そしてまた一話と回数を重ねるごとに人の輪が広がること、そしてその人たちとの関係性が徐々に変化していくのも魅力の一つです。
ゆっくりと描かれる世界観であっても確実に時間は流れており、人間関係も変わっていく、そんな微小な変化を感じながら自分もその世界に浸かるような感覚をこの作品は与えてくれるんです。

画像は「綺麗にしてもらえますか。」第1巻より 作者/はっとりみつる

先にも書いたように主人公の綿花奈は明るく元気で常に前向きな素敵な女性です。
しかし、一つだけミステリアスな一面もあります。それは彼女が二年より前の記憶が無いということです。
何故記憶喪失になってしまったのか、記憶をなくす前はどんな人物でどんな人生を送っていたのか等、気になることが満載ですが、それは作品が進むごとに徐々に明かされていくと思われます。

画像は「綺麗にしてもらえますか。」第1巻より 作者/はっとりみつる

今はただ、唯一忘れなかったクリーニングスキルを活かして沢山の人を笑顔にする素敵なお姉さまに全力で癒されましょう(笑)
もしも、記憶が戻る日がくるのならば、その時に綿花奈自身がする選択と、彼女を慕う熱海の人たちがどのような行動に出るのかが個人的にとても楽しみです。

どんな頑固な汚れでも『金目にお任せ下さい』と頼もしい答えをくれる金目綿花奈と彼女を囲む優しい人たちが紡ぐひきこもごもストーリーの開幕です。

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